余暇の過ごし方(Spiele)

先週は休み、先々週はR先生が旅行中で代理の先生の授業だったので、R先生の授業は3週間ぶり。今学期は、前期に引き続き音楽家の男性と、あとは新しく若い女の子が2人で、計4人。


まずは先生の旅行の話を聞かせてもらう。実家のあるスイスから仏ボルドーと独チューリンゲンへと出掛けたそうだ。ボルドーの人々は陽気で楽しく、チューリンゲンは厳格でまじめな感じなので、「ヨーロッパはいろいろあって面白い」と言っていた。チューリンゲンは方言がきついので、先生でも理解できないそうだ。


チューリンゲンでは野外コンサートに行き、イタリアオペラのガラコンサートを鑑賞。中でもカウンターテナー(女性の音域を歌う男性)が面白くて気に入ったようなのだが、「カウンターテナー」をドイツ語で何と言うのかが、先生も分からず、辞書にもなく、けっきょく分からずじまい。分かる方、教えてください。


さて、新しいテーマは「Freizeit und Unterhaltung」(余暇と娯楽)。きょうのテーマは「Spiele」だ。Spielは「遊び」だけど、英語の「play」と同じで、スポーツとかゲームをしたり、楽器を演奏したりすることも含む。日本語の語感では「趣味」に近いかもしれない。


まずは単語。Spieleの絵を見て、その名前を言う。

Korbball = Basketball(バスケットボール)
Schach(チェス)
der Gleiter(ハンググライダー
Fallschirm springen(パラグライダーをする)
angeln(釣りをする)
tauchen(ダイビングする)
kegeln(ボウリングする)

kegelnは確か昔、O先生の授業のときに教えてもらった記憶がある。ボーリングは10ピンだけど、ドイツの「Kegelspiel」は9ピンだとか言っていたような……。R先生にそう質問すると、やはりそうだった。9本のピンはひし形に並べ、ボーリングに比べてレーンも短いそうだ。


先生が「ボーリングのボールの穴は二つですよね? Kegelnは三つだけど」と言う。え?私はボーリングしか知らないけれど、いつも3穴だった。音楽家の彼も同意してくれた。若い人たちはなんと、ボーリング、やったことがないという。確かにボーリングが流行したのは随分昔のことだけれど……世代の差を感じる。で、二つ穴のボールのナゾは解けぬまま。これもご存知の方、ぜひ教えてください。


トランプ、コンピューターゲーム、チェス、サッカーなどのSpieleに関する動詞表現。

speilen(ボールゲームなどをする)
 →Sport treiben(Sport spielenとは言わない)
dran sein = an der Reihe sein(順番に当たっている)
treffen(ゴールする:サッカーで)
beginnen/starten/anfangen(始める)
 →startenはレースなどのとき使用
ausgeben = verteilen(分配する:カードなど)
überlegen = denken(考える)
 →denkenの方が熟考する感じ
stoppen(止める)
 →サッカーで相手の動きを止めるときなど

「Sitzball」という表現が出て来た。辞書にも載ってないし、何だろうと思って質問した。先生もよく知らないと言いつつ、「柔らかくて大きな丸いボール状のものの上に座る競技のことではないか」という。ただ座っているとはいえ、バランスをとるのがたいへんなので、筋肉を使うのだと言う。若い人たちによると、日本では「バランスボール」と言うらしい。知らなかった……。


「das Ratespiel」は辞書には「なぞなぞ」とあったが、その例として「Berufe raten」(職業当て)とある。これはドイツで人気のクイズ番組らしい。変わった職業の人が出て来て、質問をすると「はい」か「いいえ」で答えるので、何回かの質問でその職業を当てなければならない。先生が見たときには、トイレの便座に絵を描き美しくデコレーションする「Toilettedekorativkunstler」??とか何とかいう職業の人で、だれも当てられなかったとか。笑える〜。


あとは、子どものころ何をして遊んだとか、現在の趣味とかについておしゃべり。


若い子のうちの1人が、アイロンがけが趣味だと言ったのでビックリ。服のシワがなくなってきれいになるのがうれしいらしい。達成感はあるかもしれないが……。先生が「でも夏は暑いでしょう」と言うと、「でも汗をかくのは健康的だから」。すると先生「そーですね。それにアイロンかけるには(激しくアイロンがけするジェスチャーで)よく動くしね。スポーツみたいなものですね!」(笑)……なるほど。


授業終了後、先生が「そういえば、この間の地震は大丈夫でしたか?」と話し始めた。東京で震度5地震があったのは、2日前のこと。先生宅では益子の花瓶と、シャンパングラス2個が割れてしまったそうだ。先生、悲しそうでした。でもほかのみなさんは、電車が止まって延々待たされた人はいたようだけれど、特に被害はなかった様子だったようだ。何よりでした。